重見典宏スペシャルインタビュー|株式会社ゴーセン フィッシングサイト(GOSEN)

株式会社ゴーセン フィッシングサイト

HOMEWILDJERK EGI ≫ 重見典宏スペシャルインタビュー

SPECIAL INTERVIEW

トップエギンガー
重見典宏GOSENを選んだ理由

GOSEN加入からWILDJERK EGIの開発まで

重見典宏 Norihiro Shigemi

昭和33年4月26日生。福岡生まれ鹿児島育ち、小学5年で大阪へ。身軽なフットワークとスラックジャークや2段シャクリを武器に、日本全国のフィールドに出没し、エギング界で最強の名を欲しいままにする最強エギンガー!また、エギングのみならず、磯、ジギング、ソルトウォーター、淡水等、全ての釣りに対応できるマルチオールラウンドアングラー。

 2016年7月、私がゴーセンのラインのお世話になろうと決めたのは、「ゴーセン」という会社の技術開発力を信じて、というのが正直なところです。「ゴーセン」という釣り糸メーカーの名前は昔から知っていた。テニスやバドミントンの世界でも日本で最初にガットを作った老舗のメーカーだし、自動車、医療、衣料、農業などいろいろな業界でもゴーセンの「糸」が使われているということを聞いてびっくりしていたんです。だから「糸」というものに関してプロフェッショナルな会社だと思いました。この世界で身を立てるようになってからも、ゴーセンラインの優秀性というのは十分認識していました。何と言っても、PEラインのパイオニアメーカーだったし、日本における船釣り、投げ釣り、そして今みたいに流行る前の時代のルアーフィッシングにおいて逸早くPEラインを開発して、釣りのやり方を変革したのはゴーセンだったと言える。

 そこでゴーセンのフィールドスタッフとなったわけだけれども、私の目標、ゴーセンへのリクエストは、「最高のエギングライン」を作ってもらうことでした。エギングという釣りを知り尽くした私が何をもって「最高」と言うか。それをゴーセンと相談して開発してもらいたかったんです。本当は去年にその企画とコンセプトを立ち上げたんだけど、さすがのゴーセンも技術的に乗り越えなければならない多くの壁にぶち当たったわけです。それをクリアしていくためには時間もかかったし、そして足かけ2年ようやくここに完成したのが、最高のエギングライン「PEワイルドジャーク エギ」というわけです。

 「PEワイルドジャーク エギ」かっこいいし、釣れそうなネーミングでしょ(笑)。

 さて、ぼちぼち重見典宏監修の「PEワイルドジャーク エギ」の凄いところを説明しましょうか(笑)。

 このラインの凄いところを一言で表現すると、「高比重PEライン」だと言うことですね。ただの高比重ラインではありませんよ。私が今までエギングを行ってきた実績の中で考え抜いたエギングに適した比重に設定してるんです。PEラインというのは、どのフィールドのラインも比重が0.97、つまり水に浮くんです。だから軽めのエギを水中に落とした時には、水に浮いていて馴染むまでに時間がかかる。馴染んでからようやく自由にエギを操ったりできるようになるわけです。それが高比重だとその時間が短縮できる。また、高比重なので糸ふけも出にくく風や潮の影響も受けにくい事もあるんです。誰もが思うことだけど、できることなら「今すぐあのポイントを攻めたい」「今、あそこにエギを送り込みたい」と思っている。でもPEラインが海水に馴染むまで待たないと自由にエギを操作できない。だから私はリクエストしたわけです。「高比重の沈みの速いPEを作って!」とね。これができればもっと私のエギングは進化できる。

 でも当初ゴーセンはこれには難色を示したんです。ゴーセン自身、以前にあるフィールドで「高比重PE」を開発して販売したことがあったんだけど、市場から高い評価は得られなかったそうなんです。PEという素材の特性上、化学物質と融合・結合しないので「染色」もできない。マーキングのためには何とか「着色」しているという状況です。だから品質が安定しなかったそうなんです。そんなPEですから、高比重素材を最良の状態で結合できて、品質を安定させることができるのか?私のリクエストに対して、ゴーセンはここに困ったわけです。

 ところが、私がお世話になる際に期待したゴーセンの技術力はさすがだった。この「ワイルドジャーク エギ」には、ゴーセンが考案して遂に実現した「W‐Core製法」というのが採用されているんですね。これはどんな製法なの?と言うと、高比重繊維の芯とPEの芯を組み合わせて安定させた製法なんです。つまり正真正銘、高比重PEというわけ。だから水馴染みも早いから、操作性も抜群。潮・風の影響も受けにくい。エギを思いのまま操れる。実釣でテストしたんですが、特にスラッグジャークには最適なラインでした。高比重芯とPE芯を合体させたことで耐久性もアップしましたからね。これは最高のラインだと言えますね。

 私はラインカラーにも注文を付けたんですよ。たぶんゴーセンの開発スタッフは「うるさいおっさんやな」と思ったと思うけどね(笑)。でも私も命懸けて釣りをやってる。だからゴーセンにも、ラインの色にも命懸けて考えてほしいと思ったわけです。その結果、カモフラージュカラーが採用されました。このカラーで、ライン上の僅かな変化も分かるんです。

 それとね、今回ゴーセンにリクエストしたのは、最高のラインを作るのなら、最高のリーダーも作って、ということでした。リーダーにも私のこだわりは満載ですよ(笑)。チタンポリマーとシリコーンポリマーの2層コーティング(Wダブルポリマー効果)をライン表面に施しているので、耐久性が飛躍的にアップしていて、根ズレにも強い。そして高感度。エギが伝えてくる情報がビンビン判ります。リーダーのカラーもリクエストしましたよ。その結果、あえてナチュラル(透明)カラーを採用してもらいました。何故かと言うと、イカ自身が「見えない色は○○色だ!」って言ったのを誰か聞いたのですか?ってこと。イカが言っているのを聞いたのならその色にしますが…(笑)。

 私がこれほど唾を飛ばしてしゃべりまくるだけのことはある「PEワイルドジャーク エギ」と「ワイルドジャーク エギリーダー」ですよ。私にとっては、最高のラインです。人それぞれ釣行スタイルがあると思いますが、今回説明させていただいた内容に賛同してくれるエギンガー諸君は是非お使いください。

「夢のラインを…」

重見典宏

Page Top