呉島嶼部のあちらこちらで、オカッパリからタチウオが本格的に釣れだしたので調査した。
呉沿岸の早いポイントでは5月末から、ぼつぼつと釣れ始めるタチウオ。私はその頃からずっと、朝、夕のマズメを主に狙って調査釣行を重ねているだが、感覚的には夕マズメより朝マズメのほうが、釣れる確率は高い感じである。
しかし、季節も変わり、徐々に水温も下がってきており、海の状況も変わってきたので今回は夕マズメからタチウオをキビナゴのサグリ釣りで狙った。
仕掛けは、本当にシンプルなもので、ゴーセンの
ドンペペ8に
剛戦XリーダーFCを組み、リーダーの先にヒロミ産業のミライトグリーンを装着。これに1.0号錘、それと、ゴーセンの:
太刀魚用ダブルソフトハリス(#49×49)で自作した仕掛けに、キビナゴを装着するだけ。
仕掛けがシンプルでライトタックルを使っての釣りだけに、ほんの小さなアタリも手元まで明確にでる。そして、タチウオのアタリをとらえてから掛けるまでのヤリトリが実にドキドキしてたまらないのが探り釣りの面白さ。タチウオは引きも強く、釣った達成感も強いので是非ともチャレンジしていただきたい釣りの一つである。
先ほども述べたが、シンプルな仕掛けだけに、ライン、集魚灯、錘、ハリ、餌の選定は釣果を大きく左右する。
ラインについては適度な張りとしなやかさを両立させ、非常に使いやすい信頼のおけるドンペペシリーズを使用していただき、快適な釣りを楽しんでもらいたい。また、ハリは数度使用したら交換していき、エサは目通しによるサグリ釣りでも、頭が取れにくく、身もボロボロにならないマルキューの喰わせキビナゴが一押しである。
釣行した両日は、タチウオは人気ターゲットだけあり、長い防波堤に釣り人がずらっと並んでいた。浮き釣りが最も多かったが、アタリも無く苦戦しているようであった。そんな状況でも、探り釣りの利点である棚を自由に探ることで、いち早く棚を見つけ釣果をのばすことができた。
今年も年末まで楽しませてくれそうだ。