11月に入り、瀬戸内近海の船太刀も本格的に釣れ出した。
私自身、今年も中村幸春テスターと7月頃から、ずっとタチウオを狙い、夢丸テンヤを駆使し、楽しませてもらっている。
これまで、様々なロッドを使用し、タチウオのアタリの出方、掛け方を試し続けている。ひとつテンヤロッド、タイラバロッド、ベイトフィネスロッド、イカメタルロッド、太刀魚専用ロッド等色々使い、カーボンやグラスなどによる素材の違い、ファーストテーパー、スローテーパーなど調子の違いによる掛けるタイミングなどを実感しながら、自分の理想に近いものを楽しみながら探している。無論、その時々で、魚の活性や喰い方、捕食する餌も変わってくるので正解は見つからないのだろうが、正解がないこと自体を楽しんでいるのかもしれない。
そんな奥深さを持っている太刀魚に心底、惚れてしまっているのだろうと思う!
現在の釣りは、年々ライトフィッシングに移行している。この夢丸テンヤもライトタックルで小さなアタリを捉え、時にはドラゴン級の太刀魚のパワーとやり取りするなど、今までにないほどゲーム性が高くなっており、釣り人の心を躍動させてくれる。
全てのライトタックルゲームにおいてそうなのだが、それを可能にしたのは、PEラインの進化である。私が今回の釣行で使用したのは、ゴーセンから新しくでた
メーターテクミーHS8ブレイド0.6号と今までメインラインとして使用し、抜群の信頼をおいている
DONPEPE8 0.8号だが、この細さとエイトブレイドによる滑らかさにより、10号のテンヤでさえ、水深80mまでは軽く送り込むこともできる。
前回の中村テスターとの釣行では、中村テスターは、6号の夢丸テンヤを潮流が速い瀬戸内で水深90mラインまで送り込み、喰い渋るなか、小さなアタリを捉え、太刀魚をバンバン掛け楽しんでいた。本当に、釣りの世界は進化していることを実感した。
さて、前置きの話が少々長くなったが、当日の実釣報告。今回の同行者は、初心者が多かったのだが、太刀魚釣りを楽しんでもらおうと、私はホスト役に徹しながら、出来る範囲で太刀魚釣りを楽しませてもらった。当日は、喰いが非常に渋く、特に初心者はアタリの見極めが難しく苦労していたが、餌だけ取られると逆に闘争心が膨らみ、皆、必死に太刀魚を釣っていた。
メンバーの殆どが夢丸テンヤを操りながら、ずっとロッドを振っていたが、40号や50号のテンヤでないため、女性でも水深80mラインのポイントで、手巻きで疲れも少なく楽しむことができた。
船長曰く、前日は満潮前に喰いがたったので、昼ぐらいの満潮前が最も期待できるとのことだったが、予想どおり時合いが訪れ、私もドラゴン級を1本とキロオーバーを2本釣ることができた。
最初に釣れたドラゴン級にいたっては、ステンレスのテンヤをぶち曲げる程のパワーで、これをイカメタルロッドでいなしながら釣りあげたのだが、最高にテンションがあがった。
これから、水温も下がり、瀬戸内の太刀魚は、ハイシーズンに突入する。信頼のおけるゴーセンラインと夢丸テンヤで、当分、楽しませてもらえそうだ。